手掘り式 井戸
手掘り式 井戸
手掘り式井戸 (貯水式井戸)
手掘り井戸 とは、人力で穴を掘る工法 で
現代では、考えにくい 昔ながらの 工法です。
基本的設備は、３つ又を立てて ウインチで
降りて掘削し、残土は、小さなバケツで
搬出してゆきます。
掘削深さは、香川県の場合、平均4.0mあたりに
水脈があるようです。
山が近い場合は、掘削深度が深くなる
傾向があります。
そして掘削した後にコンクリートの筒(イガワ)を
設置して、その部分に湧き水を貯水します。
夏､冷たく 冬､暖かい水です。
又、季節により 水位 (水頭) が上下します。
その水を電気ポンプ（手動式ガチャポン）等にて揚水
し、使用するのです。
残土運搬、これも人力（一輪車）です。
深さが、2m程度なら何も感じませんが、4mを
超えると、足がすくみます。（怖くないのかと。）
井戸内部では、何があるかわかりません。
まず、一番の注意は、壁の崩落。
自立出来ない壁の場合、矢板 (崩落止め) の設置
が必要となります。
2番目にガスの発生による 死亡事故です。
（一酸化炭素中毒）
無臭のため自覚症状が無くそのまま死にます。
穴の中は、1人で作業です。
この2点については、厳重注意が必要です。
以上が 貯水式 手掘り式 井戸です。
